西海通信 立教173年9月号 |
●伏せ込み・種まき・ひのきしん隊
青年会西海分会委員長 永嶌圭二郎
本年四月、青年会本部より委員長として御命を頂き、それに伴い西海分会新委員会が発足しました。部属分会委員長も大幅に変更され、西海分会にとりましても、今まで積み上げてこられた先輩方の歴史の上に新たな一歩を踏み出しました。まだまだ未熟な委員会ではありますが、少しでも多くの会員さんに、青年会の活動に参加していただき、会員さんがこの先それぞれの教会に繋がって頂くための一助でありたいと思っています。
本年も西海分会は十月一日より「おやさとふしん青年会ひのきしん隊」に入隊いたします。このひのきしん隊は、おやさとやかた建設の上に若い力をとの二代真柱様の思いを受けて発足し、以来「やかた完成のその日まで」を合い言葉に、ぢばへの伏せ込みの場としてつとめさせて頂いております。
私はひのきしん隊に入隊するまで、青年会に対して正直あまり理解しておりませんでした。ただ先輩方の後ろを付いて活動しているだけだったように思います。しかし入隊したことで青年会の歴史、活動、そして何より自分自身も青年会員であるということを少しずつではありますが理解していったように思います。
同世代の方や、OBの方達と約一ヶ月間、百母屋(ひのきしん隊宿舎)で生活し、昼間はひのきしんに汗を流し、夜は皆で夜食を囲んで交流を深めます。自教会のみならず他の教会の方々との出会いは自分の信仰姿勢を振り返る大変貴重な時間であります。同じ道を共に歩む友達が大勢できることは大きな財産であります。自分では気付かないことを他人から学び、気付き、そして神様を感じる。勢い・情熱・仲間、そして何よりぢばへの伏せ込み、このひのきしん隊こそが、青年会を理解する上で一番の近道であり、青年会員・あらきとうりようとしての自覚を高める場なのであります。
「あらきとうりよう」誌のインタビューにおいて前真柱様は「伏せ込みということは、種・畑に種を蒔く。蒔いた種が真実の種なら、旬が来たらば芽が生える。それを思案すれば、伏せ込みがなかったら芽が生えない。だから、その伏せ込みの信仰をしっかりこの間に養おうということを青年会ひのきしん隊でいうのです」と、仰せ下さいました。
ぢばへの伏せ込みは「種まき」であり、必ず将来の大きな喜びにつながっていくものであります。だからこそ、すぐに結果は出なくても、将来を見据え、喜びとともに伏せ込みの日々を、この旬に皆さんと送りたいと思います。どうか青年会員の皆様、OBの先輩先生方、「おやさとふしん青年会ひのきしん隊」に参加し、ぢばに真実を伏せ込ませていただきましょう。そして、十月二十七日の「第86回天理教青年会総会」に参加し、青年会長様よりお言葉を頂戴して、将来を見据えた実動を進めていきましょう。宜しくお願い致します。
●学生担当委員会/サマーキャンプ
去る八月二十三日(月)〜二十四日(火)、「サマーキャンプ」を佐賀県(金立教育キャンプ場)にて行いました。
参加してくれた学生さん達は、大自然に囲まれた環境の下、テント設営、かまど作りなどを体験して、普段の生活が当たり前ではないこと、そして親神様の「火・水・風」のご守護に守られていることを学びました。
また、山ならではの「沢登り」、竹で作る「どんぐり鉄砲づくり」を体験し、みんなで楽しい二日間を過ごしました。西海学生担当委員会
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=参加者の声=
鍋山 善子 / 山登りじゃなくて、ちゃんと絶対、かならず、かくぢつに、決定的に、沢登りがいい!
水上 和人 / 初めてキャンプに参加しました。自分の予想をはるかに超える楽しみがありました。
笹渕 瞳 / 今年は虫にいっぱい刺されてかゆかったです。沢登りも楽しかったけど、つかれました。
野中 鷹義 / 来年はキャンプファイヤーがしたいです。ということで、来年もまた来ます。
初瀬 雄作 / カウンセラーとして参加して、体力の衰えを実感。来年までに少し体を鍛えようと思います。
鍋山 宜子 / 自分たちでテキパキ動けたらいいなと思いました。佐賀の夜景がとてもきれいで良かったです。
蒋田 善太 / 初参加楽しかったです。沢のぼりのあと、下りざかを軽トラックで帰りたいです。
牛島 穂高 / 来年は、花火やきもだめしがしたいです。来年のキャンプも楽しみです。
●女子青年/第32回 こかん様に続く会
9月18日(土)〜19日(日)、大教会にて「第32回こかん様に続く会」を開催、会員17名が参加しました。
1日目は外でのエクササイズで緊張をほぐした後、支部長様よりこかん様のご講話を頂き、私たち女子青年の目指すべき心遣い、教祖と共にご苦労下された道すがらについて学ばせて頂きました。その後のねりあいでは、会員からの疑問や質問に、支部長様は一つ一つ丁寧に分かりやすく答えて下さいました。そして、永田ひろみさんを講師に迎え、琴爪づくりをしました。自分専用の琴爪ができたことで、愛着はもちろん、女鳴り物に対する興味や意欲も湧いたようです。
2日目は千鳥駅の清掃ひのきしんに参加。大教会までの帰り道を神名流しさせて頂きました。その後、こかん様が大阪・浪速の街で神名を流された当時の情景を思い起こし、私たち女子青年にできるにをいがけについてのねりあいを持ちました。
この会をきっかけに、仲間の輪をさらに広げ、私たち一人一人がこかん様のような素直で優しい女性へと近づかせて頂けるよう、活動を進めていきたいと思います。 委員長 花田沙世子
●『余談ですけど…』其丿五拾
▼先日、有り難くも第四子をお与え頂いた。産まれてすぐの顔は四人とも似ている。しかもなんだか豆にそっくりなので、つい「お豆ちゃん」と声をかけてしまう。産まれて直後の赤ちゃんは小さくて自分では何もする事が出来ない。看護婦さんのされるままお風呂に入り身体測定をする。いわば無防備である
▼以前、動物の出産をテレビで見た事がある。産まれてすぐにも関わらず数分後には自分で立って、しっかりと歩いている。野生では自分で立って歩けないと他の敵に狙われる恐れがあるからだ。一方人間の赤ちゃんは産まれてから数年は、食事、お風呂、排泄など、両親や他の人の世話取りがないと生きていけない。子どもの世話取りを通して、段々と親と子の絆が深まっていくのであろう
▼近頃、母親が子どもを家に閉じこめたまま外出をして…という事件があった。他にも子どもの虐待など、数多くの事件が現実に起こっている。同年代の子を持つ父親として目を疑ってしまう思いだ。私たちはこの現実をどう受け止め、どう考えていくべきなのか。自分では何も出来ない幼子を危めてしまう。親子の絆の弱まりを感じる一方、親子の絆の大切さを痛感させられる
▼この先、子育て中にはいろいろな道中もあろうかと思う。自分も親に苦労をかけて大きく育てて頂いた。また親々に守られて成長してきたと思う。そして子を持つ今、何よりも子どもからより多くの喜びをもらっている。親に感謝し、親から導いて頂いたこの信仰を次代へと繋げていきたい。