西海通信 立教178年4月号



●斯道会別席団参に一丸となって 〜おぢばで大きなお土産を頂きましょう〜

斯道会別席団参事務局 黒岩尚道


 入学や就職など、新たなステージへ歩みを進める新年度。私たち西海に繋がるお互いも、今成人の階段を上がる絶好の旬を迎えました。
 昨年九月、河原町大教会(斯道会)から分離昇格した直属教会長さんが会合を持ち、「年祭活動三年目、斯道会につながる全教会、ようぼく一人一人が、仕上げの年に相応しい成人へと、おたすけの実践を誓い、心を一つに揃えて、別席団参を実施しようではないか」との話合いがなされました。「別席場を溢れんばかりに一杯にしよう」と、五月三十一日と十一月二十九日に、三十六ケ所の本部直属教会が挙って【斯道会別席団参】を実施させて頂くことになったのです。
 西海も元を辿れば、その源流は河原町(斯道会)であり、初代会長深谷源次郎先生の信仰が大河の一す。深谷先生は常に明るく前向きに、どんな中でも「結構々々」と喜び勇んで通られたことから「けっこう源さん」との愛称で呼ばれるほどの大先輩でありますが、晩年に至るまで毎朝の水垢離は欠かされぬほど、自らに厳しくお通りになられました。また「十三の時から親に飯を炊かせたことはない」(深谷源次郎伝)と言われるほどに深谷先生は大変な親孝心をお持ちでした。斯道会講結びの際にも「我々五名の者はどうなりましても、あくまで神様のお伴を致します」と教祖に申し上げ、この真実が親神様にお受取り頂いたともお聞かせ頂きます。
 三月二日、筑紫大教会に繋がる大教会の集い(筑惣会)の席上、ご臨席頂いた河原町大教会長・深谷善太郎先生から、私たち教団の一員が年祭活動を進める上でのポイントを、以下のように懇ろにお諭滴なのでありまし下さいました。「教友の存在は大変心強いが、その反面、周りの姿を見て動きが鈍ったり、遅れたりすることもある。災害の時に集団が逃げ遅れる集団心理。これには【すぐに動く】ことが大切。また、自分が不得手だったりアイデアが浮かばないときに、達成を時間ぎりぎりまで後回しにならないよう【仕切りを設けて本気で動く】ことが大切」と。
 西海ではこのたびの団参で別席者を百人以上を御守護頂こうとの目標を掲げさせて頂きました。お互いが人間思案を混ぜずに神一条の精神で通り、人さまのたすかりのため、成人のためと思って動くことが、親々に喜んで頂く物種であると思います。  教祖百三十年祭を九ヶ月後に控えた時期、元の親である斯道会から頂いた「別席団参を!」との声を、生かすも殺すも私たちの日々にかかっています。良い意味で競い合い切磋琢磨しながら、一丸となっての取組みを切に願います。おぢばで、別席場で、大きなお土産を頂けるよう頑張りましょう。



●斯道会別席団参 立教178年 5/31(日)11/29(日)


「斯道会」とは…

 河原町大教会初代会長・深谷源次郎先生が明治十六年秋に結成し、自ら講元となられた講社のことです。当初は別の講で入信された深谷先生ですが、様々な事情から斯道会を結成されました。翌明治十七年三月、教祖から次のようにおさしづを頂きました。「斯道会の種は、さあさあ今日よりさあく埋んだ。さあくこれからどれだけ大きなるとも分からん。」と、このように末広がりの未来を予言されるようなおさしづを頂いた斯道会は、次々と部内講社を結成し、明治末年までにその数は五千を超えました。教会としては明治二十二年二月十八日に「河原町分教会」設立のお許しを頂かれています。
 現在、河原町から分かれた本部直属教会は次の三十六ケ所です。
湖東・筑紫・朝倉・西海・鎭西・名古屋・北洋、甲賀・日光・都賀・那美岐・中根・蒲生・日野・秩父・岐美・中野・東濃、水口・嶽東・沼津網走・佐野原・秦野・小南部、越乃國・本島・鹿島・京城・東中央、西陣、山國、大垣、亀岡、大原。崇文。  教会数の合計は河原町を入れて実に三六七九ケ所の教会で、全教の約二十二%に達します。
 教祖伝逸話篇に次のお話が収録されています。いずれも斯道会についての内容です。
 一四一「ふしから芽が切る」
 一四二「狭いのが楽しみ」
 一四三「子供可愛い」
 今回、教祖百三十年祭を迎えるにあたり、斯道会という同じ親元でお育て頂いた者同士が一堂に会し、いわば兄弟の中の兄弟たちで別席場を一杯にしようではありませんか。

 ※教会数は平成二十六年末現在



●第5回西海東の会 開催報告

 陽光に照らされる満開の桜が美しい、3月29日(日)、東京教務支庁を会場に、第五回西海東の会を開催しました。
当日は、21名の参加者(2名子供)と5名のスタッフ、大教会長様を含め総勢27名での開催となりました。
約一年ぶりの集いとなりましたので、始めは緊張した様子でしたが、皆で座りづとめ、よろづよ八首をつとめ、大教会長様よりご講話をいただき、場所を移動しての昼食。その後は初めての参加の方もおられましたので、改めての自己紹介や近況報告などで和気あいあいとした雰囲気で終了。帰りは最寄の巣鴨駅までチラシを配りながら解散しました。
年祭活動仕上げの年、皆が何か心に期すものを持っての西海東の会となりました。



●春の学生おぢばがえり 〜直属アワー報告〜

 毎年3月28日に開催される春学。今年も式典では真柱様より時旬に応じた道の学生にお望みくださるお言葉を頂戴いたしました。
 各直属毎に開催される直属アワーでは、大教会長様のお話の後、学生の親睦行事「班別対抗ゲーム」で大いに盛り上がりました。
 今年の西海の学生の参加者は15名でしたが、来年開催される「教祖130年祭学生おぢばがえり大会」では西海独自の団体を組み、大教会を含む全部内教会数名の動員を計画しております。何卒ご協力の程を宜しくお願い申し上げます。


参加者の声

◎男子 新専門2年生(熊本教区) 
 昨年は会員としての参加でしたが、今回はスタッフとして特別な思いを抱いて参加しました。これは自分だけでなく、参加者全員に楽しんでもらい、信仰を深めてほしいという思いで臨みました。様々な不安がありましたが、そんな心配する必要はありませんでした。それは、参加者自身も楽しもうという思いと、信仰に対して好奇心を持って参加していたからです。
 春学を終えてみるとみんなの表情は笑顔に満ちていました。この経験から、親神様の望まれる陽気ぐらしを教区の仲間と達成することが出来たのではないかとすら感じました。参加させてくれた会長さん、両親など様々な方への感謝の気持ちでいっぱいです。来年もぜひ参加したいと思います。

◎女子 新高校1年生(東京教区)
 最初は緊張してあまりしゃべれませんでした。でも九州の人達は面白くて、緊張もすぐにほぐれました。二つのグループに分かれてゲームをしたのがとても楽しかったです。
 大教会長様のお話もわかりやすく、私でもよく理解でき、なるほどと思うことがたくさんありました。初めて直属アワーに参加しましたが、とても楽しかったです。また参加したいと思います。

◎男子 新専門2年生(奈良教区)
 春学の式典では真柱様、直属アワーでは、大教会長様からの有難いお話を頂戴致しました!この旬に、自分にできるおたすけをさせて頂きたいと思います!また、直属アワーでは、西海に繋がる仲間と交流を深めることができ、とても楽しい時間を過ごさせて頂きました!この春学のために準備などをして下さった方々本当ありがとうございました。本当に充実した一日を過ごすことができました。



●第37回こかん様に続く会開催報告 3/29・30

3月29日(日)、30日(月)の両日、大教会にて「第37回こかん様に続く会」を開催、27名にご参加頂きました。
初日は、エクササイズで緊張をほぐした後、担当の婦人会の先生から、こかん様の道すがらのお話をわかりやすくお教え頂きました。その後、ねりあい、フリートーク。夜は交流を深めるためラーメン鍋の会食。2日目はみんなで巻き寿司作りに挑戦し、お弁当を作って、神名流しをしながら千鳥が池公園まで行かせて頂きました。
公園では、自然の中から十全のご守護を探し、チラシ配りをしながら帰らせて頂きました。
この2日間を通して、「はい」という素直な返事に笑顔を添えて、教えを実行することの大切さを学ばせて頂きました。支部長様はじめ婦人会の先生方、参加の皆様方、今回残念ながら参加できなかった皆様ありがとうございました。


●『余談ですけど…』其の百参


▼アニメちびまる子ちゃんで最近心に残った回がある。まる子のおばあちゃんの誕生日についての話だ。怠け者のまる子はすっかり誕生日を忘れてしまう。プレゼントが準備できていないまる子は「あの手しかない」といつもの便利な「肩たたき券」を作ろうとする。文房具を借りにおばあちゃんの部屋に訪れたまる子は、ふと引き出しに入ってあるお菓子の箱を見つける。興味本位でその箱を開けると、そこにはおばあちゃんが今まで家族からもらった手紙やプレゼントたちが保管されていたのだ。もちろんその中には、まる子が過去にプレゼントした歴代の「肩たたき券」も入っている。まったく成長を遂げていないまる子だが、おばあちゃんが宝物のように大事に保管しているのを知り、熱い思いが込み上がるのだ
▼年祭活動三年目の仕上げの年。今月教祖は217回目の誕生日を迎えられる。教祖に喜んでいただける誕生日プレゼントは一人でも多くおぢばへお連れし、人だすけのできるようぼくになってもらうことだと思う
▼まる子のように成長が鈍い私。もちろん忘れているという訳では無いが、結局「肩たたき券」を今年も作っているようなつとめ方かもしれない
▼春季大祭にて「いまからではもう遅いと感じる人があるかもしれません。しかし、もう遅すぎるということはないのであって(中略)これから遅れを取り返す意気込みで、気持ちを切り替えて取り組んでほしい」との真柱様のお言葉
▼一月は行く、二月は逃げる、三月は去る。…で、もう四月。まる子のように親心に気づいて喜んでいるだけではいけない。毎年同じ「肩たたき券」でも教祖は受け取って下さるに違いないだろうが、あまりに申し訳ない。今年こそ、年祭までには「肩たたき券」をいつもの二倍も三倍も作ってみせよう。きっと作る実働の中に勇みの種を、おばあちゃんのお菓子箱のような親心をお見せいただけるだろう。